日本マレーシア学会(JAMS)では、年に1度、研究大会を開催しています。
発足当初の研究大会(総会※)は、温泉地など国内外の保養地に少数の会員が集まり、くつろいだ雰囲気の中で濃密な議論を行うサロン形式で行われていました。2002年度からは、学生・若手会員を含む多くの会員が広く集まる研究会合にするため、東京圏や関西圏などの交通の便のよい場所で学会形式で行っています。(2002年度以降の会場は、慣例により、原則として会員の登録住所の比率をもとに東京圏と関西・中部圏のいずれかの地域から選ばれています。)
※第10回(2001年度)までは総会と呼ばれ、研究発表・討論の場と会の意思決定の場を厳密に分けずに会合を行ってきました。第11回(2002年度)からは、研究発表・討論を行う場を研究大会、会の意思決定を行う場を会員総会と呼び分けています。
※JAMS研究大会はJAMS会員でなくても参加できます。参加費は不要です。個別に参加登録を求めている場合を除いて、事前登録は必要ありません。研究大会では発表資料を紙媒体で配布しません。電子媒体の発表資料は、会員には事前に配布しており、非会員は当日会場でダウンロードしていただきます。(開場にWIFI設備がない場合があるためインターネット接続は個人で確保してください。)
2023年度(第32回)研究大会
- 日時 2024年1月21日(日)10:00-17:50
- 会場 東京大学駒場キャンパス KOMCEE21 West
プログラム(PDF)をダウンロード
個別研究発表・シンポジウムの要旨(PDF)をダウンロード
ポスターセッションの発表の題目・要旨(PDF)をダウンロード
- プログラム
9:45 開場
10:00-10:05 開会挨拶 永田淳嗣(大会準備委員長/東京大学)[会場:レクチャーホール]
10:05-10:55 会員総会(会員のみ)[会場:レクチャーホール]
11:00-12:00 個別研究発表[会場:レクチャーホール]
報告1 チュー・フイヤン(愛知淑徳大学)
「マレーシア映画における食べ物、アイデンティティ、空間」
報告2 李光平(上智大学大学院博士前期課程)
「カトリック教会の「アッラー事件」―教会の言説にみるイスラーム社会との関係性」
12:00-13:00 昼休み
12:00-13:00 ポスターセッション・コアタイム[会場:MMホール]
(ポスターセッションは11:00~16:00です。コアタイム以外の時間帯でも掲示されされているポスターをご覧いただくことができ、発表者がいる場合には質疑応答を行っていただくことができます。)
13:00-14:30 シンポジウム(1) 「現代マレーシアにおける心と体」[会場:レクチャーホール]
司会・趣旨説明 篠崎香織(北九州市立大学)
報告1 板垣明美(横浜市立大学)
「マレー人の体質・気質・食べ物と合うこと(sesuai)の重要性」
報告2 栗原美紀(共愛学園前橋国際大学)
「ヨガ実践から考える身体感覚の解釈と信仰:マレー系・インド系のヨガ指導者を事例として」
報告3 久志本裕子(上智大学)
「マレー・ムスリムにとっての心身の癒しとイスラーム:「共に在ること」の重要性」
コメント 古賀万由里(開智国際大学)
全体討論
14:45-16:45 シンポジウム(2) 「混成社会マレーシアにおけるフィールド調査のあり方をめぐって――科研費プロジェクトによる共同研究の経験から」[会場:レクチャーホール]
司会・趣旨説明 山本博之(京都大学)
セッション1 調査の組織と成果
報告 篠崎香織(北九州大学)
「合同調査の組織と課題――混成社会マレーシアにおける移民の社会統合研究プロジェクト(2016-2023年度)の事例から考える」
コメント 宮崎恒二(人間文化研究機構)
セッション2 非正規移民と調査言語
報告 細田尚美(長崎大学)
「非可視化という実践――サバ州在住フィリピン移民の調査の経験から」
コメント 清水展(関西大学)
セッション3 調査、生活、記録
報告 小野真由美(立命館大学)
「共同研究の積み重ねを通したマレーシア地域研究の遂行――フィールドワーカーの調査、生活、記録から」
コメント 伊藤眞(東京都立大学)
全体に対するコメント 山下晋司(東京大学)
ディスカッション
16:45-16:50 閉会挨拶 永田淳嗣(JAMS会長/東京大学)[会場:レクチャーホール]
16:50-17:50 研究交流会[会場:MMホール]
(会費無料、事前登録不要。飲食の提供なし(持ち込み可))
2022年度(第31回)研究大会
- 日時 2023年1月22日(日)10:00-17:15
- 会場 上智大学四ツ谷キャンパス2号館410教室
およびZoomによるハイブリッド開催
- Zoom参加の登録方法
シンポジウムと個別報告のZoomによる参加希望者は事前登録用リンクから事前登録を行ってください。
登録は必ず本名でお願いいたします。本名が確認できない場合はご登録を拒否させていただく場合があります。
ディスカッションは会場参加者を優先し、時間の余裕がある場合にZoom参加者からの質問・コメントを受け付けます。
- プログラム
9:30 開場
9:45 ZOOM入室開始
10:00 開会挨拶 久志本裕子(JAMS大会理事/上智大学)
シンポジウム「葛藤するマレーシアの教育―国民統合とグローバルな競争」
10:05 趣旨説明 杉村美紀(上智大学)
10:10 報告1 畝川憲之(近畿大学)
「教育制度と民族関係」
報告2 我妻哲也(千葉大学)
「グローバル化時代におけるマレーシア高等教育の拡大と国際化―私立高等教育を中心に」
報告3 木村かおり(マラヤ大学)
「マレーシアの国立大学のジレンマ―マラヤ大学と日本との関わりを例に」
11:10 コメント1 金子芳樹(獨協大学)
コメント2 鴨川明子(山梨大学)
11:30ディスカッション
12:20総括 杉村美紀
12:30-13:20 昼休み・ポスターセッション1(会場参加者のみ)
13:20-13:50 会員総会
個別報告
14:00-14:30 個別報告1 黄穎康(創価大学大学院)
「英領期クアラルンプールにおけるセランゴール中華大会堂の設立過程に見る華人社会とイギリス政庁の関係」
14:30-15:00 個別報告2 及川茜(JAMS会員)
「宙吊りの時間と水かきのついた賜わりもの―マレーシア華語文学に描かれる改宗」
15:00-15:30 個別報告3 都築一子(NPOシニアボランティア経験を活かす会)
「増田幸一郎と北清事変―『日英組』を中心として」
15:30-15:40 休憩
15:40-16:10 個別報告4 坪井祐司(名桜大学)
「多民族社会のなかのマレー王権」
16:10-16:40 個別報告5 山本博之(京都大学)
「20世紀前半のペナンにおける大衆芸能ボリアの展開」
16:40-17:10 休憩・ポスターセッション2(会場参加者のみ)
17:10-17:15 閉会挨拶 永田淳嗣(JAMS会長/東京大学)
プログラム・要旨(PDF)をダウンロード
2021年度(第30回)研究大会
2020年度(第29回)研究大会
2020年度JAMS研究大会(12月5日 ZOOMにて開催)
プログラムの最終版と研究発表の要旨集を公開いたします。
参加方法はプログラムに記載してありますので、必ず事前登録をお願いいたします。
プログラム(PDF)をダウンロード
要旨集(PDF)をダウンロード
2020年度JAMS研究大会の報告の応募のご案内 【12月5日(土)ZOOM 開催】
2020年9月22日
2020年のマレーシアは、大きな変化のなかにあります。2月から3月にかけての政変により、希望連盟(Pakatan Harapan)政府が瓦解し、新たな与党連合(Perikatan Nasional)が成立しました。新政権誕生からほどなくして、スリ・プタリン・モスクにおける新型コロナウィルスのクラスターを発端とする大規模な感染状況が明らかになり、マレーシアは約1ヶ月半にわたり移動制限命令(MCO)のもとにおかれました。現在までのところ、効果的な保健行政により感染状況はコントロールされ、新政権も高い支持率を獲得していますが、経済的なインパクトは大きく、第二四半期のGDP成長率はマイナス17.1%まで落ち込みました。
奇しくも2020年は、「Wawasan2020」や「2020年までの高所得国家入り」といった過去の国家目標の最終年でもあります。研究大会では、マレーシアの政治、社会、経済がこの20年間でどのように変容したのか、2020年の公衆衛生、経済、民主制の危機を経て、これから先どこに向かっていくのかを、様々な分野のマレーシア研究者がともに議論する機会を提供したいと思います。
以上の問題意識から、2020年のJAMS研究大会では、個別研究に加えて、Wawasan2020を総括するラウンドテーブル、そして次世代のマレーシア研究を担う大学院生や若手研究者の報告を企画しました。
まず、午前の部においてWawasan2020(ビジョン2020)の総括をラウンドテーブル形式で行います。1990年から2020年までマレーシアの政治、経済のみならず様々な分野に影響を与えたWawasan2020が終わろうとしている今、これを総括し、そしてこれからのマレーシアの方向性を皆さんとともに考えたいと思います。出来ればこのラウンドテーブルでの議論を今後JAMSとして学際的な研究を進めるきっかけと実績作りにしたいと思っています。大学での研究費が先細りになるなか科研費等の外部資金の獲得を目指し、これを活用して特に若手研究者の研究の活性化をはかることを念頭に置いています。
午後の部は若手研究者の報告を中心に進める予定です。これまで同様の個別報告を予定していますが、それにプラスして、これからのマレーシア研究を背負って立つ博士課程の皆さんにも積極的に研究テーマを報告して頂き、今後の研究につながるアドバイスをマレーシア研究に携わる皆さんから頂くことを考えています。
本研究大会は新型コロナウイルス感染防止の観点から、ZOOMを使って実施することにいたしました。開催校はないものの、舛谷先生、福島先生に大会準備委員を引き受けていただき、立教大学のリソースを提供してもらうことで開催が可能となりました。海外渡航も制限され、新しい生活様式が模索されるなか、マレーシア研究も変容・適応を強いられています。地域研究もこれまでとは異なる視点や方法論が必要となる時代がやってきたといえるでしょう。こうしたなかで、若手の研究者の皆さんが、ポストコロナ時代に適応したマレーシア研究の中心になることが期待されます。本研究大会が、こうした新しいマレーシア研究を作っていく一つの契機となれば幸いです。
JAMS理事一同
- 日時 2020年12月5日(土)ZOOMにて開催
※登録方法は後日通知します。途中参加、途中退出も可能です。
※総会については、オンデマンドで情報配信と質疑応答を行う予定です。後日別途お知らせをお送りいたします。
- プログラム
10:15 ZOOM入室開始
10:30 開会挨拶 久志本裕子(研究大会担当理事/上智大学)
10:40 ラウンドテーブル「Wawasan2020とマレーシア社会の変化―複眼的視座からの検証」
趣旨説明 穴沢眞(モデレーター、JAMS会長/小樽商科大学)
10:50-11:20 話題提供(1) 経済、政治とマレー人社会からみたWawasan2020の時代
発話者:熊谷聡(アジア経済研究所)伊賀司(神戸大学)多和田裕司(大阪市立大学)
11:20-11:50 話題提供(1)に関する討論
11:50-12:00 休憩
12:00-12:30 話題提供(2) 華人、オランアスリ、サバの社会から見たWawasan2020の時代
発話者:篠崎香織(北九州市立大学)、信田敏弘(国立民族学博物館)、金子奈央(長崎外国語大学)
12:30-13:10 話題提供(2)に関する討論と総合討論
13:10-13:20 総括 穴沢眞
13:20-14:00 昼休み
14:00-15:30 個別報告(発表20分、質疑10分、3件を予定)
15:30-15:40 休憩
15:40-17:10 博論・PD個別報告(発表20分、質疑10分、3件を予定)
17:10-17:30 総会
※総会については後日、別途お知らせいたします。
17:30 閉会挨拶 穴沢眞
- 個別報告および博論・PD個別報告の応募要領
1)応募の種別
個別報告:例年と同様、一定の研究を終えた後の成果にもとづく報告。ただし、調査を完全に終えて結論が見えている必要はなく、調査中、分析中というものや、調査を終えてだいぶ時間がたっているけれども未発表ではもったいない、といったトピックでのご発表も歓迎いたします。
博論・PD報告:主に博士論文を執筆中の大学院生や、PDとして研究を行っている方で、調査中の発展途上のトピックや今後の計画について報告して、他の会員から意見をもらい発展させるための場としてお使いください。修士論文や修士課程の学生さんも、一定水準の調査を進めたものであればご報告いただけます。
まだ調査を全く進めていない、研究計画のみでのご報告はご遠慮ください。
※いずれの種別も自己申告で申し込み可能であり、年齢、所属等の要件はありません。
2)応募方法
(1)応募者氏名、所属、身分(2)報告題目(3)要旨(400字程度)を電子メールの本文または添付ファイルで、kushimoto@sophia.ac.jpまで提出してください。その際に電子メールの件名は「JAMS研究大会個別報告応募」もしくは「JAMS研究大会博論・PD報告応募」としてください。
締切 2020年10月26日(月) 採否の結果は11月上旬に個別にお知らせいたします。
2019年度(第28回)研究大会
- 日程: 2019年12月21日(土)
- 会場: 立教大学池袋キャンパス7号館7101教室
〒171-8501 東京都豊島区西池袋3-34-1
アクセス:https://www.rikkyo.ac.jp/access/ikebukuro/
- プログラム
9:30 受付開始
10:00 開会挨拶 福島康博(大会準備委員/立教大学アジア地域研究所特任研究員)
セッション「多民族社会マレーシアにおける移民と社会統合―東南アジア近隣諸国からの移民・就労者の事例に即して」
10:10 趣旨説明 篠崎香織(北九州市立大学)
10:20 報告1 西芳実(京都大学)
「マレーシアにおけるインドネシア人移民」
10:40 報告2 細田尚美(長崎大学)
「サバ州在住のフィリピン人キリスト教徒」
11:00 報告3 水野敦子(九州大学)
「マレーシア都市部におけるミャンマー移民労働者」
11:20 コメント 山本博之(京都大学)
11:30 討論
12:00 セッション終了
個別報告
13:00 報告1 都築一子(NPOシニアボランティア経験を活かす会)
「中川恒次郎一等領事の1894年英領北ボルネオ調査:北ボルネオ会社領有地購入案件及び日本人移民」
13:40 報告2 湯川創太郎(大阪商業大学)
「マレーシア公共交通政策研究:マレーシアの陸上公共交通政策の変遷と課題へのアプローチ」
14:20 個別報告終了
シンポジウム「『新しいマレーシア』を展望する――教育・開発・福祉」
14:30 趣旨説明 篠崎香織
14:40 報告1 石山潤(兵庫教育大学大学院学校教育研究科修士課程)
「マレーシアの職業訓練・技術教育におけるICT技術者養成のための課題解決型学習(PBL)授業開発に向けて」
15:00 報告2 上原健太郎(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科特任研究員)
「半島マレーシアにおけるイスラーム型動産担保融資の活用とその個性」
15:20 報告3 河合文(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所機関研究員)
「マレーシア半島部における『オラン・アスリ』と政治的主体性:『新しいマレーシア』の理解に向けて」
15:40 報告4 小野真由美(ノートルダム清心女子大学)
「マレーシアにおける医療・介護のゆくえ:医療ツーリズムと高齢者介護事業の展開からの一考察」
16:10 コメント 金子芳樹(獨協大学)
16:25 討論
17:15 シンポジウム修了
17:30 会員総会
18:30 閉会挨拶 金子芳樹(会長/獨協大学)
2018年度(第27回)研究大会
- 日程: 2018年10月21日(日)
- 会場: 東京外国語大学本郷サテライト
アクセス:http://www.tufs.ac.jp/common/satellite/
- プログラム
9:30 受付開始
10:00 開会挨拶 坪井祐司(大会準備委員/東京大学附属図書館U-PARL)
10:10-11:10 個別報告
10:10 報告1 都築一子(NPOシニアボランティア経験を活かす会・会員)
「イギリス北ボルネオ会社のコーポレートガバナンス1881-1953:経営危機における政策決定のメカニズム」
10:40 報告2 黄穎康(ン・ウェンホン)(創価大学大学院文学研究科博士後期課程)
「排日運動と日本の南進から見る英領マラヤ華人社会と日本の関係:1908-1919年」
11:10 休憩
11:20 会員総会
12:20 昼食休憩
13:30-16:20 シンポジウム「マレーシアの政権交代を考える――2018年総選挙と民族・地方」
2018年5月にマレーシアで行われた総選挙は、この国がマラヤ連邦として独立した1957年以来はじめての政権交代をもたらし、多くの研究者や観察者を驚かせた。現在、この選挙結果をどのように理解するかについて多くの研究が取り組まれている。それらの研究では、今回の選挙結果への合理的な説明が試みられるとともに、従来当然視されてきたマレーシア研究の枠組みの多くが有効性を失ったかに見える状況に対して、マレーシア社会を捉える方法の再検討も試みられている。このシンポジウムでは、2018年総選挙を含む最近のマレーシア政治の展開を捉えるとともに、マレーシアの政治と社会をどのように理解すればよいかを考えてみたい。
シンポジウムの前半では、対象とする時間の幅をやや長くとり、マレーシアの政治と社会をどのように捉えることができるかについて、研究の方法を意識しながら考える。鷲田報告は、覇権政党の筆頭例とされてきた国民戦線(BN)が2008年以降の選挙で後退し、2018年の選挙で敗れるに至った要因について、主に選挙データやサーベイデータに基づく計量分析を通して多角的に検討する。特にBNの優位を支えてきた要因がいかに失われていったかという観点から考察するとともに、政権交代を踏まえた今後のマレーシア研究の課題についても考察する。山本報告では、マレーシアの国民的英雄ハン・トゥアの物語を事例として、新聞・雑誌記事や演劇・映画・小説から社会が共有するイメージを取り出すことにより、政府系メディアの政権支持の記事から政権批判のメッセージが読み取られる可能性を検討する。
シンポジウムの後半では、これまでマレーシア政治の基本とされてきた民族の政治およびそれを支える構造が2018年総選挙の前後でどのように変わったのかを考える。2008年総選挙以降、選挙後のマレーシアでは必ず「民族政治は終わった」「Ethnic Cardはもう役に立たない」といった記事が散見される。果たして本当に民族政治は終わったのか、また、民族政治は終わるのか。そもそも「民族政治」とは何なのか、そして「民族政治の終わり」とは何を意味するのか。野党連合の勝利が民族政治の終わりなのか。畝川報告では、これらの問いを踏まえて、「民族政治」を構造と機能の2つの側面から定義づけ、2018年総選挙のみならず2008年と2013年の総選挙の争点と結果を手掛かりに、民族政治を2つの側面から検証して民族政治の今後について考察する。篠崎報告では、民族の政治に代わる枠組みとして州ごとの地域アイデンティティが意味を持ちつつあるように見える状況について検討する。2018年総選挙の前後にペナン州で開発・災害・移民をめぐるNGOの活動や地方政党設立の動きが見られたことを、従来のマレーシア政治の枠組みに照らしてどのように位置付けることができるかを検討する。
13:30 趣旨説明 山本博之(京都大学)
13:40 報告1 鷲田任邦(東洋大学)
「なぜ政権交代が起きたのか:計量分析からみた国民戦線(BN)衰退の要因」
14:00 報告2 山本博之
「マレーシアのメディアに見る為政者の正統性:国民的英雄ハン・トゥアの評価をめぐって」
14:20 報告3 畝川憲之(近畿大学)
「民族政治は終わったのか:2018年選挙から考える」
14:40 報告4 篠崎香織(北九州市立大学)
「マレーシア政治における州という枠組み:ペナンの事例から」
15:00 休憩
15:10 コメント 金子芳樹(獨協大学)
15:20 討論
16:20 閉会挨拶 金子芳樹(会長/獨協大学)
2017年度(第26回)研究大会
2016年度(第25回)研究大会
- 日程: 2016年11月26日(土)、27日(日)
- 会場: 京都大学稲盛財団記念館 3階
〒606-8501 京都府京都市左京区吉田下阿達町46
- プログラム
11月26日
12:50 受付開始
13:20 開会挨拶 山本博之(大会準備委員/京都大学)
(1)個別報告(会場:大会議室)
13:30 報告1 「シンガポールの「イスラーム過激主義」をめぐる論議について」 市岡卓(法政大学大学院国際文化研究科博士後期課程)
14:10 報告2 「イギリス北ボルネオ特許会社統治下における1890年代の日本人移民:マレーシア・サバ州における日本人最初の木材事業」 都築一子(NPOシニアボランティア経験を活かす会・環境教育会員)
14:50 休憩
15:20 報告3 「忘れ去られた英雄たちを追い求めて:マレー半島における南僑機工の追悼」 渡辺洋介(シンガポール国立大学博士課程修了)
16:00 報告4 「マレーシア学のパラダイム研究に向けて」 山本博之(京都大学)
16:40 休憩
16:50 会員総会
18:00 懇親会
(2)ポスターセッション(14:50-15:20、会場:小会議室)
発表 「バラムダム反対運動はなぜ勝利したのか」 谷島亘(信州大学農学部)
11月27日
シンポジウム「サラワクから見るマレーシア」(会場:大会議室)
9:00 受付開始
9:20 趣旨説明 山本博之
第一部 サラワク研究のフロンティア
9:30 第一部趣旨説明 祖田亮次(大阪市立大学)
9:40 報告1 「サラワクの河川交易」 佐久間香子(京都大学東南アジア研究所・連携研究員)
10:00 報告2 「マレーシア政治研究の中のサラワク政治研究」 森下明子(京都大学学術研究支援室・リサーチ・アドミニストレーター)
10:20 報告3 「サラワクにおける生物多様性と生態系サービスの評価」 竹内やよい(国立環境研究所生物生態系環境研究センター・研究員)
10:40 休憩
10:50 報告4 「アブラヤシ・フロンティアとしてのサラワク」 加藤裕美(京都大学白眉センター)
11:10 報告5 「多様性と正義」 金沢謙太郎(信州大学)
11:30 討論
12:20 昼食休憩
第二部 マレーシアの中のサラワク
13:30 第二部趣旨説明 山本博之
13:40 報告6 「マレーシア(研究)の中のサラワク(研究)」 祖田亮次
14:00 報告7 「一党優位体制の資源としてのサラワク州」 鈴木絢女(同志社大学)
14:20 報告8 「ボルネオの新たな「神話」:李永平『朱鴒書』をめぐって」 及川茜(神田外語大学)
14:40 休憩
15:00 コメント1 石川登(京都大学)
15:10 コメント2 篠崎香織(北九州市立大学)
15:10 総合討論
16:20 閉会挨拶 金子芳樹(会長/獨協大学)
※入場無料、事前登録不要。JAMS会員でなくても参加可能です。
2015年度(第24回)研究大会
- 日程: 2015年12月12日(土)、13日(日)
- 会場: 立教大学新座キャンパス 8号館5階
〒352-8558 埼玉県新座市北野 1-2-26
- プログラム
12月12日
12:30 受付開始
13:00 開会の辞 舛谷鋭(大会準備委員/立教大学)
司会 金子芳樹(獨協大学)
(1)個別報告およびセッション(会場:N852)
13:10 報告1 「『あまりに動物的な』:サラワク州の狩猟民プナンを手がかりとして『食』を考える」 奥野克巳(立教大学)
13:40 報告2 「日本におけるシンガポール映画研究について」 舛谷鋭/盛田茂(立教大学)
14:20 報告3 「シンガポールにおけるムスリム女性のヒジャブ着用禁止をめぐる考察」 市岡卓(法政大学大学院)
司会 吉村真子(法政大学)
15:00 報告4 「マラヤにおける『華僑から華人へ』論再考:規定要因としての冷戦」 篠崎香織(北九州市立大学)
15:30 報告5 「英領マラヤにおけるマレー・ナショナリズム:カウム・トゥアによる伝統主義イスラームの保守と近代化」 竹野富之(名城大学)
16:20 セッション「イスラームと観光:東南アジアの事例を中心に」
司会 福島康博(東京外国語大学)
16:20 趣旨説明 福島康博(東京外国語大学)
16:25 報告1 「創り出された『ムスリム観光客』:ハラール・ツーリズムにおけるガイドラインのポリティクス」 安田慎(帝京大学)
16:40 報告2 「東南アジア3カ国のムスリム対応レストランをめぐる状況の比較」 福島康博(東京外国語大学)
16:55 報告3 「台湾における『ムスリムフレンドリー』環境整備」 砂井紫里(早稲田大学)
17:10 コメント 舛谷鋭(立教大学)
17:20 総合討論
17:45 会員総会
18:55 懇親会
(2)ポスターセッション(16:00-17:00、会場:N854)
発表1 「18世紀におけるマレー・インドネシア諸島のアヘン貿易をめぐって:オランダ東インド会社の独占・職員とカントリートレーダーによる『密輸』」 大久保翔平(東京大学大学院)
発表2 「結婚式から見る現代マレー人」 都築佑樹(東京外国語大学外国語学部)
発表3 「ホームステイツーリズムについて:カンポンホームステイを参考事例として」 中野瑞希(立教大学観光学部)
発表4 「マレーシア都市のストリートアート」 鍋倉咲希(立教大学観光学部)
12月13日
国際シンポジウム「現代マレーシアの舞台芸術と文化政策」(会場:N852)
9:30 受付開始
10:00 趣旨説明 舛谷鋭(立教大学)
10:10 報告1 「マレーシア演劇の『見えにくさ』をめぐって:マレーシア現代舞台芸術の状況から」 滝口健(National University of Singapore)
10:55 報告2 「Theatre as Action and Agency: Performing Alterity within the Politics of National Policy」 Charlene Rajendran(National Institute of Education, Singapore)
11:40 報告3 「Misbehaving Artists: Post-1998 Policies and Practice」 Kathy Rowland(LASALLE College of the Arts, Singapore)
12:25 休憩
13:30 報告4 「演劇の国際共同制作:歴史をともに創る試み」 松井憲太郎(富士見市民文化会館)
14:15 コメント 「文化的グローバリゼーション研究から」 川崎賢一(駒澤大学)
14:45 休憩(質問票回収)
15:00 総合討論 司会:舛谷鋭
16:50 閉会挨拶 富沢寿勇(日本マレーシア学会会長/静岡県立大学)
主催:日本マレーシア学会
共催:立教大学アジア地域研究所/地域研究コンソーシアム(JCAS)/京都大学地域研究統合情報センター/上智大学アジア文化研究所/大阪大学グローバルコラボレーションセンター
後援:国際交流基金アジアセンター
※英語(通訳なし、日本語要旨配布)
※入場無料、事前登録不要。JAMS会員でなくても参加可能です。
2014年度の研究大会
- 第23回研究大会
●日程: 2014年12月13日(土)、14日(日)
●会場: 東京大学本郷キャンパス 東洋文化研究所(13日)、山上会館(14日)
●プログラム
◆12月13日 個別研究報告(会場:東洋文化研究所3階大会議室)
12:40 受付開始
13:00 開会挨拶 永田淳嗣(大会準備委員/東京大学)
13:10-15:20 自由研究発表
13:10-13:45 【発表1】都築一子(NPOシニアボランティア経験を活かす会)
「イギリス北ボルネオ会社の経営、1882-1928年―資本と構造を中心として」
13:45-14:20 【発表2】市岡卓(法政大学大学院国際文化研究科修士課程)
「シンガポールのマレー知識人の異議申立て」
14:20-14:55 【発表3】水野敦子(九州大学大学院経済学研究院)
「マレーシア都市部におけるミャンマー移民・難民の今日的状況」
14:55-15:30 【発表4】鈴木絢女(同志社大学法学部)
「マレーシアのマルチ・レイヤード・ヘッジング:南沙諸島問題と対日米中関係を事例に」
15:30-16:40 ラウンドテーブル・マレーシア2014
【話題1】「マハティール政権を批判し続けた月刊誌『アリラン』の停刊」金子芳樹(獨協大学)
【話題2】「5人に1人が観たメガヒット マレーシア製華流映画『ジャーニー』」篠崎香織(北九州市立大学)
【話題3】「国民的悲劇となったマレーシア航空機撃墜事件」山本博之(京都大学)
16:50-17:50 会員総会
18:15- 懇親会(一般3000円、学生2000円)
◆12月14日 国際シンポジウム「『教育立国』を目指すマレーシア――ムスリム・コミュニティにおける女性・英語・大学」
(会場:山上会館会議室201、202)
パキスタンで女性が教育を受ける権利を訴えたマララ・ユスフザイさんのノーベル平和賞受賞は、教育を受けたいと願う世界のムスリム女性の希望を象徴するものでした。それと同時に、エジプト、トルコ、インドネシア、そしてマレーシアなどのように、ムスリム女性が高等教育を受けて社会で活躍する国が世界に多くあることも事実です。このシンポジウムでは、マレーシア研究の第一人者であるとともに日本におけるマレーシア研究の発展に貢献してきたシャムスル・アムリ・バハルッディン名誉教授、そして文化ナショナリズムの社会学的研究を専門とし、マレーシアの高等教育における英語化を論じた著書『英語化するアジア――トランスナショナルな高等教育モデルとその波及』(名古屋大学出版会、2014年)を上梓した吉野耕作上智大学教授の基調講演を受けて、「教育立国」をめざすマレーシアの大学の博士課程で学ぶムスリム女性による最新の研究成果をもとに、多宗教・多民族社会におけるムスリムの社会移動について考えたいと思います。
この国際シンポジウムはすべて英語で行い、通訳はありません。JAMS会員でなくてもご参加いただけます(事前登録不要)。
9:00 受付開始
9:20 開会挨拶 富沢寿勇(静岡県立大学)
9:30-10:30 基調報告
【基調報告1】Kosaku Yoshino, Professor of Sociology, Sophia University
The Invention of Transnational Higher Education in Malaysia: A Perspective on Englishizing Asia
【基調報告2】Shamsul Amri Baharuddin (UKM) & Anis Yusal Yusoff (UKM)
Promoting Malaysian Studies across the Globe: Past, Present and Future
10:40-11:55 発表と討論
【発表1】Salmah Sathiman (USIM), Kalsom Ab. Wahab (USIM), Asmaddy Harris (USIM) & Nordin Abd. Rahman (UPM)
The Study of Muslim Intention to Become Muslimpreneur
【発表2】Wan Hakimah Wan Ibrahim (Unisza) and Abdul Ghafar Ismail (Islamic Development Bank)
Law Origin and Efficiency in Islamic Banking Institutions: An Explanation
【発表3】Wan Nor Aisyah Wan Yussof (UKM) and Abdul Ghafar Ismail (Islamic Development Bank), Shofian Ahmad (UKM) & Sanep Ahmad (UKM)
The Originality of Loan (Qard) and Its Implication for the Loan Theory
【発表4】Sharifah Nadia Syed Nasharudin (UKM), Asniah Alias (UKM) & Marlina Maros (UKM)
MH370 Press Conferences: Interaction and Territorial Power Relation
【発表5】Mitsunari Ayumi (University of Tokyo)
Debates over the Marital Reform in Muslim Society: A Case of Singapore in Decolonizing Period
12:20 閉会挨拶 富沢寿勇(静岡県立大学/JAMS会長)
2013年度の研究大会
- 第22回研究大会
●日程: 2013年12月14日(土)、15日(日)
●会場: 同志社大学今出川キャンパス良心館
●プログラム
◆12月14日 個別研究報告(会場:RY305教室)
12:30 受付開始
13:00-13:10 開会挨拶・・・塩崎悠輝(大会準備委員/同志社大学)
司会: 多和田裕司(大阪市立大学)
13:10-13:45 【報告1】 久志本裕子(日本学術振興会/上智大学大学院)
「現代マレー世界におけるスーフィズムを通じた新たなネットワークの形成」
13:45-14:20 【報告2】 光成歩(東京大学大学院)
「イスラーム法制と『社会改革』:シンガポールの1950-60年代ムスリム婚姻法制を巡って」
14:20-14:55 【報告3】 長谷川悟郎(筑波大学)
「ボルネオ島イバン村落地における「真正なる儀礼祭宴」(ガワイ・アマット)開催の今日的状況」
14:55-15:10 休憩
司会: 宮崎恒二(東京外国語大学)
15:10-15:45 【報告4】 金子奈央(東京外国語大学大学院)
「サバ州における教育の「連邦化」の歴史的展開」
15:45-16:20 【報告5】 東條哲郎(愛媛大学)
「近代マレー半島ペラにおける華人錫採掘と非華人リース所有」
16:20-16:55 【報告6】 岡本義輝(宇都宮大学)
「ルックイースト政策30年の功罪と今後の課題」
16:55-17:05 休憩
17:05-18:10 会員総会(詳細はこちら(PDFファイル))
18:20~ 懇親会・・・一般3000円、学生2000円
◆12月15日 シンポジウム「比較のなかのマレーシア:民族と宗教に関する国家・地域間比較への展望」(会場:RY305教室)
9:30 受付開始
10:00-10:10 趣旨説明: 長津一史(東洋大学)
10:10-10:40 【報告1】 長津一史(東洋大学)
「民族生成をめぐる国家と地域の文脈:マレーシアとインドネシアのバジャウ人」
10:40-11:10 【報告2】 片岡樹(京都大学)
「南タイのババ文化復興運動にみる『マレーシア性』」
11:10-11:40 【報告3】 見市建(岩手県立大学)
「マレーシアとインドネシアはなぜこんなに違うのか:イスラームの組織化から考える」
11:40-12:10 【報告4】 福島康博(東京外国語大学)
「中東からみたマレーシア:イスラーム金融の事例から」
12:10-13:10 休憩
13:10-13:25 【コメント1】 富沢寿勇(静岡県立大学)
13:25-13:40 【コメント2】 鈴木絢女(福岡女子大学)
13:40-15:00 総合討論
15:00 閉会挨拶・・・宮崎恒二(東京外国語大学/JAMS会長)
2012年度の研究大会
- 第21回研究大会
日程: 2012年12月15日(土)、16日(日)
会場: 立教大学 池袋キャンパス
プログラム
◆1日目(12月15日、土曜日)
個別報告(5号館2階5209)
13:00 受付開始
13:30-13:40 開会挨拶:舛谷鋭(大会準備委員/立教大学)
13:40-15:00 個別研究(前半) 司会:富沢寿勇(静岡県立大学)
13:40-14:20 報告1 岡本義輝(宇都宮大学)
「何故、日系企業R&D部門は優秀なローカル技術者を採用出来ないのか?:マレーシアでの日系・外資系企業の事例研究から」
14:20-15:00 報告2 伊賀司(神戸大学)
「ブルシ運動と2008年総選挙以後のマレーシア:活性化する社会運動と市民社会の成長」
15:00-15:10 コーヒーブレイク(休憩室5213、書店5206)
15:10-16:30 個別研究(後半) 司会:弘末雅士(立教大学)
15:10-15:50 報告3 青柳枝里子(穂高書店)
「資料の保存とその活用化:マレーシア・インドネシアを事例に」
15:50-16:30 報告4 黒田景子(鹿児島大学)
「タイ=マレーシア国境の越境者社会:クダー州内部地域のタイ語話者社会と沿岸政権としてのクダースルタン国」
16:30-16:45 コーヒーブレイク(休憩室5213、書店5206)
16:45-18:00 会員総会(5号館2階5209)
18:15-20:30 懇親会 会場:立教大学5号館地下レストランアイビー(一般 3000円、学生2000円)
◆2日目(12月16日、日曜日)
東方政策30周年記念 特別シンポジウム(本館2階1202)
「東方政策(ルックイースト政策)の30年と今後の展望」
主催: 日本マレーシア学会
協力:日本外務省、マレーシア大使館、東方政策元留学生同窓会(ALEPS)、地域研究コンソーシアム(JCAS)社会連携プロジェクト「地域研究と外交実践の連携プロジェクト」(代表:川端隆史)、京都大学東南アジア研究所公募共同研究「教育・研究交流を通じた東アジアにおける産官学ネットワークの社会的影響の評価:東方政策の30年を振り返って」(代表:金子芳樹)
9:30 受付開始
10:00-10:05 開会の辞:宮崎恒二(JAMS会長/東京外国語大学)
10:05-10:10 趣旨説明:川端隆史(JAMS運営委員)
10:10-11:10 基調講演Ⅰ 在日マレーシア大使館
11:10-12:10 基調講演Ⅱ 山本敏生(外務省・南東アジア第二課長)
12:10-13:30 昼食休憩
パネル・ディスカッション
13:30-13:40 趣旨説明:金子芳樹(獨協大学)
13:40-14:55
パネリスト
山本敏生
アクマル・アブ・ハッサン(元東方政策留学生、マレーシア ハラル コーポレーション株式会社 代表取締役)
吉村真子(法政大学)(日本・マレーシア関係から)
穴沢真(小樽商科大学)(日系企業の進出と人材育成)
川端隆史(京都大学)(政策提言の視角から)
14:55-15:05 コメント:鳥居髙(明治大学)
15:05-15:15 コメント:山本博之(京都大学)
15:15-15:30 休憩
15:30-16:20 総合討論
16:20-16:30 閉会挨拶:宮崎恒二
※入場無料、事前登録不要。通訳なし。学会員でなくても参加可能です。
2011年度の研究大会
- 第20回研究大会
日程:2011年12月10日(土)、11日(日)
会場:東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所 3階大会議室
主催: 日本マレーシア学会
共催: 東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所コタキナバル・リエゾンオフィス
●プログラム
◆12月10日(土) 受付開始:13:00
13:00‐13:10 開会挨拶:福島康博(大会準備委員/東京外国語大学)
13:10‐16:40 個別研究:司会:吉村真子(法政大学)
13:10‐13:50 報告1 都築一子
「ロガン・ブヌット国立公園の中・隣接地に住むブラワン(Berawan)の焼畑と漁業:
生計向上を図りながら自然環境保全をする課題」
13:50‐14:30 報告2 小野真由美(早稲田大学)
「越境化するケアと日本人退職移住者:マレーシア・マイ・セカンドホーム・プログ
ラムとメディカルツーリズムの動向から」
14:30‐15:10 報告3 野中葉(慶應義塾大学)
「マレーシアのダクワ運動とインドネシアの大学ダアワ運動の接点(試論)」
15:10‐15:20 休憩
15:20‐16:00 報告4 鷲田任邦(慶應義塾大学)
「マレーシア2008年総選挙での与党後退と有権者の態度変化」
16:00‐16:40 報告5 三木敏夫(札幌学院大学)
「第十次五カ年計画とブミプトラ政策」
16:40‐16:50 休憩
16:50‐17:50 会員総会
18:00‐20:00 懇親会 会場:大学会館1階ホールダイニング(参加費:1,500円)
◆12月11日(日)午前受付開始:9:30
JAMS結成20周年記念企画 シンポジウム「ヤスミン・アフマドにみる映画とマレーシア:グローバル的混成社会における大衆文化」
主催:日本マレーシア学会、マレーシア映画文化研究会(JAMS連携研究会)
共催:京都大学地域研究統合情報センター共同研究「大衆文化のグローバル化に見る包摂と排除の諸相―マレーシア映画を事例として」(代表:篠崎香織)、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所コタキナバル・リエゾンオフィス
今日、日本の映画業界や映画ファンのあいだで映画を通じたマレーシアへの関心が高まっている。とりわけ、6つの長編作品を遺して2009年7月に急逝したヤスミン・アフマド監督の作品は多くの人々に注目され、特に遺作となった『タレンタイム』(2008)は日本各地で上映会が催されている。ヤスミン作品を通じてマレーシアにはじめて触れたという人も多く、今や『タレンタイム』などのヤスミン作品を抜きにしてマレーシアを語ることが難しくなってきていると言っても決して言い過ぎではない状況が生まれている。
このシンポジウムでは、映画史とマレーシア社会のそれぞれにおいてヤスミン監督とは何だったのかを考えてみたい。第1セッションでは、マレーシア国外に活動の場を積極的に求める監督たちや従来ほとんど目が向けられてこなかったインド系やサバ州の作品を紹介することを通じて、今日のマレーシアの映画業界の複層性を捉えてみたい。第2セッションでは、第1セッションで見るように複層的なマレーシア映画業界にあって、各層の特徴を取り入れながら作品を作り上げ、6つの作品を遺して世を去ったヤスミン監督とは何だったのかを、映画史とマレーシア社会のそれぞれの側面から捉えてみたい。
ヤスミン作品を映画史とマレーシア社会の双方から捉えようとすることで、世界が抱える課題とマレーシアが抱える課題の接点としてのヤスミン作品の意義が浮き彫りになるだろう。このことは、ヤスミン作品への理解を深めることにとどまらず、国外とのつながりを維持したさまざまな人々から構成され、それ自体が1つのグローバル的な混成社会として成り立っているマレーシア社会への理解を深める上でも有意義なものとなるはずである。
9:30 受付開始
10:00‐12:00 参考上映『タレンタイム』(Talentime)、2009年、ヤスミン・アフマド監督、120分、日本語字幕あり(マレーシア映画文化研究会版)
12:00‐13:00 談話会(『タレンタイム』ほかヤスミン作品に関する談話会)
※談話会は、参考上映の後、希望者が会場に残って自由に感想や意見を交換する時間です。昼食持参でお越しください。出入り自由なので途中からの参加も歓迎します。
13:00‐16:20 シンポジウム
趣旨説明 篠崎香織(北九州市立大学)
第1部「マレーシア映画の複層性」 司会:西芳実(京都大学)
報告1 篠崎香織
「マレーシア新潮流と映画祭―外部世界のまなざしで開くオールタナティブ」
報告2 深尾淳一(映画専門大学院大学)
「マレーシアのタミル語映画を概観する」
報告3 山本博之(京都大学)
「サバ州のテレムービーに見る「陸の民」と「海の民」」
第2部「ヤスミン・アフマドとは何だったのか」 モデレーター:深尾淳一
趣旨説明 深尾淳一
パネリスト:石坂健治(日本映画大学/東京国際映画祭「アジアの風」部門プログラミング・ディレクター)
「ゼロ年代の世界映画とヤスミン・アフマド」
パネリスト:山本博之
「ヤスミン・アフマドを生んだマレーシア」
パネルディスカッション
総合討論
16:20‐16:30 閉会挨拶:宮崎恒二(JAMS会長/東京外国語大学)
2010年度の研究大会
- 第19回研究大会
日程:2010年12月11日(土)、12日(日)
会場:防衛大学校人文科学館111,112,106教場
住所:〒239-8686神奈川県横須賀市走水1-10-20
●プログラム
◆12月11日(土) 受付開始:12:30
13:00 開会挨拶 西尾寛治(大会準備委員/防衛大学校)
13:10‐16:10 共通論題(1)
テーマ「ポスト・マハティール期の方向性:政治・経済の変動とベクトル」
趣旨説明・司会: 金子芳樹(獨協大学)
報告1 中村正志(アジア経済研究所)
「転換期のマレーシア政治:投票行動の変化がもたらしたUMNO制度改革」
報告2 吉村真子(法政大学)
「NEPの再考:見直しの議論をめぐって」
報告3 鈴木絢女(マラヤ大学)
「対外政策における新動向:対ASEAN,東アジア,アメリカ関係を中心として」
討論者 小野沢純(拓殖大学)
16:15‐17:30 会員総会
17:30‐19:30 懇親会(会場:学生会館2階「はなの舞」)
◆12月12日(日)午前受付開始:9:00
9:30‐12:30 個別研究:司会:田村慶子(北九州市立大学)
9:30‐10:15 報告(1):長谷川悟郎(桜美林大学・非常勤講師)
「カピット・バレー流域、イバンの妖怪グラシと護符信仰」
10:15‐11:00 報告(2):荒川朋子
「マレーシアの軍事行政−最近の組織状況とPKOセンター設立について」
11:00‐11:45 報告(3):西芳実(立教大学)
「災害支援と地域研究:インドネシアの事例」
11:45‐12:45 昼食休憩
12:45‐15:45 共通論題(2)
テーマ「マレーシアにおける公正なる秩序の構築:近現代における諸相」
趣旨説明・司会:西尾寛治(防衛大学校)
報告1 坪井祐司(立教大学)
「英領期スランゴルのマレー人社会におけるアディル概念」
報告2 篠崎香織(北九州市立大学)
「越境に伴う不当な暴力への対処:海峡植民地の華人の事例」
報告3 Omar Farouk(広島市立大学)
「Malaysia and Muslims in Mainland Southeast Asia」
討論者:宮崎恒二(東京外国語大学)
15:45 閉会挨拶 宮崎恒二(JAMS会長/東京外国語大学)
2009年度の研究大会
- 第18回研究大会
日程:2009年12月12日(土)、13日(日)
会場:大阪市立大学 学術情報総合センター
◆12月12日(土) 受付時間:12:30
13:00 開会挨拶 多和田裕司(大阪市立大学)
13:10−15:40 公募パネル
テーマ「研究者の多様化の時代における学協会のあり方――JAMSの学会化に何を期待するか」
山本博之(京都大学)趣旨説明・司会
1.金子芳樹(獨協大学)
「JAMS 学会化の経緯、課題、展望:法人化の流れの中で」
2.西尾寛治(防衛大学校)
「JAMSと地域:研究対象はマレーシアか、近隣地域も含むのか」
3.岡本義輝(宇都宮大学博士課程)
「民間企業での経験を踏まえ、JAMSに期待するもの:マレーシアの日系企業に役に立つ研究も」
4.吉村真子(法政大学)
「マレーシア研究と学会の連携:国際的・国内的な連携の可能性の視点から」
5.宮崎恒二(東京外国語大学)
「研究者コミュニティを超えて」
16:00−17:20 会員総会
17:30−19:30 懇親会(学術情報総合センター1F ウィステリア)
◆12月13日(日) 受付時間:9:00
9:30−12:30 個別研究
9:30−10:15 報告(1)
岡本義輝(宇都宮大学博士課程)
「日系企業・海外R&D部門への派遣者の人的資源管理の現状と課題―マレーシアの日系企業を事例として」
10:15−11:00 報告(2)
綱島(三宅)郁子
「『プラナカンの新約聖書』―キリスト教共同体によるババ・マレー語の保存と復権」
(*)報告(1)(2)の司会 信田敏宏(国立民族学博物館)
11:00−11:45報告(3)
都築一子(NPO SV経験を活かす会)
「マレーシア・サバ州におけるゴム廃園の活用―自然環境保全とエコ・ツーリズムに向けた取り組み」
11:45−12:30報告(4)
伊賀司(神戸大学博士課程)
「東南アジアにおけるインターネットの展開−マレーシアとインドネシアの事例から」
(*)報告(3)(4)の司会 上田達(摂南大学)
12:30−13:30 昼食休憩
13:30−16:30 共通論題
テーマ「マレーシア都市の諸相:多民族空間の過去、現在、未来」
多和田裕司(大阪市立大学)趣旨説明・司会
1.泉田英雄(豊橋技術科学大学)
「マレーシア地方都市形成と華人新村」
2.宇高雄志(兵庫県立大学)
「世界文化遺産をまもること:あるモスクの保全と開発をめぐって」
3.藤巻正己(立命館大学)
「クアラルンプルの心象地理:スクォッター都市、マハティールの都市、トランスナショナル都市」
穴沢 眞(小樽商科大学) コメンテーター
祖田亮次(大阪市立大学) コメンテーター
16:30 閉会挨拶 原不二夫(JAMS会長/南山大学)
2008年度の研究大会
- 第17回研究大会
会場:獨協大学
天野貞祐記念館 206教室(6日)、中央棟10階ホール&3階第4会議室(7日)
12月6日(土) 受付開始 12:30 (天野貞祐記念館 2階 206教室前)
開会の辞 13:00-13:10
○第1セッション〈共通論題〉 (会場:天野貞祐記念館 2階 206教室)
“アディル”(公正)をとおしてみたマレーシア,インドネシアの社会
趣旨説明 13:10-13:15 司会: 山本博之(京都大学)
〈セッション1〉13:15-14:15
報告1 「中東社会における公正(アドル)概念」
新井和広(慶應義塾大学)
報告2 「近世のマレー世界における公正(アディル)概念」
西尾寛治(防衛大学校)
質疑
(休憩)
〈セッション2〉14:25-15:25
報告3 「マレーシアにおける「公正」を支える論理的根拠の変遷」
篠崎香織(在マレーシア日本国大使館専門調査員)
報告4 「インドネシアの福祉正義党(PKS)による「正義」の実践」
見市 建(岩手県立大学)
質疑
(休憩)
〈コメント〉15:35-16:15
コメント1 弘末雅士(立教大学)
コメント2 井口由布(立命館アジア太平洋大学)
〈総合討論〉16:15-17:15
会員総会 17:15-18:15
懇親会 18:15-20:00 会場:天野貞祐記念館1階「スタイルカフェ」
参加費:一般 3000円、学生1500円
---------------------------------------------------------------------------
12月7日(日) 受付開始 9:00 (中央棟 10階ホール前)
*第2セッションと第3セッションは同時開催です
○第2セッション〈個別研究〉 9:30-13:10 (会場:中央棟 10階ホール)
報告1 9:30-10:00
「世紀転換期ペラにおける錫鉱業の展開と採掘用地 ―鉱業台帳分析を中心に―」
東條哲郎(東京大学大学院)
報告2 10:00-10:30
「マレーシアにおけるインド人青少年の「社会病理」
―「教育問題」との関連でみる言説の働き―」
奥村育栄
コメント・討論 10:30-10:50
(休憩)
報告3 11:00-11:30
「クランタン州におけるPASの策略 ―ポンドックの政治的役割に焦点を当てて―」
仲橋源太(広島市立大学大学院)
報告4 11:30-12:00
「現代マレーシアにおける「棄教」と「改宗」」
光成 歩(東京大学大学院)
報告5 12:00-12:30
「グローバル・ハラール・マーケットへ挑戦するマレーシアとその国家像
―イスラームとバンサの関係からの考察―」
川端隆史(外務省)
コメント・討論 12:30-13:00
○第3セッション〈個別報告〉9:30-11:30 (会場:中央棟3階 第4会議室)
報告1 9:30-10:10
「コンラート・アデナウア財団のマレーシア関与
―宗教間対話に関する2006年11月の会合と出版物を中心に―」
綱島(三宅)郁子
報告2 10:10-10:50
「商品開発(R&D)技術者と理数教育
―マレーシアにおけるR&D技術者育成と理数教育の課題―」
岡本義輝(宇都宮大学大学院)
報告2 10:50-11:30
「インドネシア映画が描くバリ島爆弾テロ事件
―『楽園への長い道(Long Road to Heaven)』から―」
西 芳実(東京大学)
閉会の辞 13:10-13:20 原不二夫(会長:南山大学) (会場:中央棟 10階ホール)
これまでの研究大会・総会
- 第16回研究大会 (2007.12.1-2、南山大学名古屋キャンパスB棟21番教室)
プログラム
(大会委員 鈴木陽一・左右田直規)
第1セッションの報告・質疑応答内容について(左右田直規)(会報第40号より)
第1セッション雑感:地域研究と専門研究の間のフロンティアを求めて(伊賀司)(会報第40号より)
第2セッション午前の報告・質疑応答内容について(鈴木陽一)(会報第40号より)
第2セッション午後の報告・質疑応答内容について(金子芳樹)(会報第40号より)
第2セッション雑感(相原啓人)(会報第40号より)
- 第15回研究大会(2006.12.2-3、立教大学新座キャンパス)
プログラム
(大会委員 舛谷鋭)
第1日目報告(大塚直樹)(会報第37号より)
第2日目報告(市川哲・伊賀司)(会報第37号より)
- 第14回研究大会 (2005.12.17-18、上智大学四谷キャンパス)
プログラム
(大会委員 鈴木陽一)
第1セッション 統一テーマ(鈴木陽一)(会報第34号より)
第2セッション 自由研究発表(坪井祐司)(会報第34号より)
第3セッション シンポジウム(山本博之)(会報第34号より)
- 第13回研究大会 (2004.11.6-7、中部大学名古屋キャンパス)
プログラム
(大会委員 富沢寿勇)
第1日目報告 (左右田直規)(会報第31号より)
第2日目報告 (鈴木陽一)(会報第31号より)
特別講演報告 (江藤千晴)(会報第31号より)
- 第12回研究大会 (2003.12.13-14、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所)
プログラム
(大会委員 左右田直規)
第1日目報告 「自他を区切ることによる共生の可能性」(篠崎香織)(会報第28号より)
第2日目報告 「国家間・民族間・宗教間の境界性をどうとらえるか」(坪井祐司)(会報第28号より)
- 第11回研究大会 (2002.12.7-8、東京大学駒場キャンパス)
プログラム
(大会委員 西尾寛治)
第1日目報告 「自由報告/Bangsa
Melayuの諸相」(國谷徹)(会報第25号より)
第2日目報告 「華人研究の歩みと展望」(坪井祐司)(会報第25号より)
- 第10回総会 (2002.2.9-10、立命館アジア太平洋大学)
プログラム
(大会委員 石井由香)
第1日目報告 「半島部マレーシアにおけるマレーシア人概念」(東條哲郎)(会報第23号より)
第2日目報告 「マレーシアの政治・経済とエスニシティ」(岸脇誠)(会報第23号より)
- 第9回総会 (2000.12.9-10、城崎温泉・KKR城崎玄武)
奥村育栄(一橋大学大学院修了)
「タミル語小学校の現状と課題をめぐる試論」
金沢謙太郎(東京大学大学院・博士課程)
「生物多様性消失のポリティカル・エコロジー――サラワク、バラム河流域のプナン集落の事例から」
綱島(三宅)郁子(マラヤ大学言語学部・博士課程)
「半島マレーシアにおけるキリスト教とマレー(シア)語の関係――禁止用語に関する州法をめぐって」
左右田直規(京都大学東南アジア研究センター・非常勤研究員)
「「マレー世界」像の伝達・受容・再編成――英領マラヤにおけるマレー民族主義の思想的基礎」
- 第8回総会 (1999.12.11-12、北九州市立国民宿舎めかり山荘)
岸脇誠(大阪市立大学大学院)
「通貨危機への対応――IMFとブミプトラ政策のはざまで」
綱島(三宅)郁子(マラヤ大学言語学部・博士課程)
「マレーシアにおけるキリスト教とマレー(シア)語の関係――マレー(シア)語訳聖書の問題をめぐって」
鴨川明子(早稲田大学大学院)
「マレーシアにおける社会変動と女性高等教育の拡大――プル要因に関する一考察」
金子芳樹(松阪大学)
「シンガポールにおけるマレー人コミュニティの自助と自立――開発・イスラーム・マレー/ムスリム団体」
田中善紀(立命館大学大学院)
「模索する市民社会――シンガポール市民社会の挑戦」
- 第7回総会 (1998.11.28-29、津田塾大学)
■1日目
立本成文(京都大学東南アジア研究センター)
会長講演「東南アジア地域概念とマレーシア」
信田敏宏(東京都立大学大学院)
「オラン・アスリのイスラーム改宗政策」
石田章(農林水産省農業総合研究所)
「マレーシアのバングラディシュ人出稼ぎ労働者」
綱島(三宅)郁子(マラヤ大学言語学部・博士課程)
「現代マレーシア社会における1つの視点――マリナ・マハティール "In Liberal Doses"を読んで」
宇高雄志(広島大学)
「ジョージタウ・家賃統制令撤廃をめぐって」
青木健(杏林大学)
招待講演「現下のマレーシア経済について」
■2日目
及川弘
「マレーシアにおけるデング熱(96-7大発生)」
立堀尚子(名古屋大学大学院)
「日本留学の意味――マレーシア政府派遣留学生の場合」
原不二夫(日本貿易振興会アジア経済研究所)
招待講演「絶滅の恐れのある卑小動物とマレーシア」
宮崎恒二(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所)
招待講演「ジャワ系マレー人の位置」
- 第6回総会 (1997.11.22、韓国ソウル世宗(セジョン)ホテル)
オマール・ファルーク(広島市立大学)
「A Contemporary Profile of the Arabs in Pulau Pinang」
川元豊和(駒澤大学)
「半島マレーシアにおける地方都市の発展」
宇高雄志(広島大学)
「単一民族村と多民族地域の社会連関と空間構成」
竹林和彦(早稲田大学)
「マレーシア半島部クルアン中心部における商業地区の変化」
- 第5回総会 (1996.11.16-17、札幌市定山渓温泉)
穴沢眞(小樽商科大学)
「プロトンによるベンダー育成」
石筒覚(大阪市立大学大学院)
「マレーシアにおけるインフラ整備の現状と課題」
桑原季雄(鹿児島大学)
「イスラームと観光」
水島司(東京外国語大学)
「マレーシアにおける地方都市の成立」
- 第4回総会 (1995.5.26-27、富山厚生年金休暇センター)
泉田英雄
「ショップハウスと華人街――街並みから見たマレーシア」
大井壽
「天然ゴム」
及川弘
「マレーシアに於けるイヌ・ネコ寄生虫の感染状況と人間に対する影響について」
小林明子
「マレーシアに学ぶ福祉」
杉本均
「科学と文化・宗教――マレーシア中等理科カリキュラムにみる葛藤」
- 第3回総会 (1994.12.10、指宿国民休暇村)
多和田裕司(長崎大学)
「現代マレーシアにおけるイスラム化の諸相」
田村慶子(下関市立大学)
「シンガポールのマレー人」
水島司(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所)
「ペラにおける土地移動――1890年代から今日まで」
- 第2回総会 (1993.12.11、松坂大学)
横山久(津田塾大学)
「マレーシア経済の構造的変化――需要・供給両面から見て」
西尾寛治(東京大学大学院)
「マレー王権の政治論理――ヒカヤットの分析を中心に」
- 第1回総会 (1992.12.12、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所)
中澤政樹(慶応大学)
「農村社会とエスニシティ――クダー州のマレー・タイ関係の事例から」
金子芳樹(松阪大学)
「1969年「人種暴動」再考――背景、実態および政治的影響について」
日本マレーシア学会(JAMS)