これまで4年間のJAMSは、研究会から学会へという名称変更に象徴的に示されているように、西尾寛治運営委員長の指導のもと、活動の幅を格段に広げてきました。一方に地区例会や研究大会を組織する研究連携ウィング、もう一方に官公庁や企業・NGOとの連携を進める社会連携ウィングを置いて活動の翼を広げるとともに、学会誌『マレーシア研究』の創刊により研究活動を深めることも行われてきました。
その後を引き継いで発足する2012/13-2013/14年度の運営体制では、基本的に2011年度までの運営体制を踏襲した上で、地区例会・研究大会の活性化、官公庁・民間企業・NGOとの連携、学会誌『マレーシア研究』を通じたマレーシア学の発信、ウェブサイトや会報『JAMS News』を通じた情報発信の強化などの活動の恒常化をはかっていきます。会員のみなさんにはぜひとも積極的な参加をお願い申し上げます。
運営委員長 山本博之
研究連携ウィングはJAMSの研究活動を担います。JAMSの日常的な活動の中心である地区例会(関東地区、関西地区)や、年に一度の研究成果発表の場である研究大会を担当しています。
2012/13-2013/14年度は、研究大会の担当委員を2012年度担当と2013年度担当に分けました。2012年度の研究大会担当は、今から約20年前にマレーシアで現地調査を行ったシニア研究者に集まっていただき、それぞれの分野における「マレーシア学」を披露していただくことを期待しています。2012年はルックイースト政策(東方政策)実施30周年であることもあり、ルックイースト政策の30年を振り返った研究集会が企画される予定です。
2013年度の研究大会担当は、中堅の研究者に集まっていただき、狭い意味でのマレーシア研究者ではない方々にも何人か加わっていただいています。マレーシアを一歩外から見ることで、マレーシアとはどのような場なのかが改めて検討されることを期待しています。
研究連携ウィングには、地区例会と研究大会のほかに、JAMSとゆるやかに連携して研究活動を行うJAMS連携研究会もあります。現在、JAMS連携研究会には以下のものがあります。
-日本マレー世界研究会
-クアラルンプール地区研究会
-「ジャウィ文献と社会」研究会
-マレーシア映画文化研究会
JAMSの活動に関連する研究グループで連携研究ウィングへの参加を希望するグループがありましたら、研究グループ代表者よりJAMS事務局までご連絡ください。
担当委員
関東地区 舛谷鋭、市川哲
関西地区 多和田裕司
研究大会(2012年度) 穴沢眞、黒田景子、富沢寿勇、吉村真子
研究大会(2013年度) 片岡樹、見市建、鈴木絢女、長津一史、福島康博
学術研究の社会的役割や意義とは何でしょうか。もちろん、知のフロンティアを切り開き、次世代への研究につなぐことがあるでしょうし、また、研究成果の一端が教育、企業の活動、日々の生活、趣味、教養の分野などへ還元して社会へ貢献していることは間違いありません。また一方で短期間のうちに学術研究に成果を求めるような偏重した効率主義は、学問の本来的な意味を見失いかねないという危険性もはらんでいます。
担当委員
川端隆史(ウィング長)
井口由布
畝川憲之
岡本義輝
戸加里康子
永田篤史
学会となったJAMSは、「マレーシア学」を提示するために学会誌『マレーシア研究』を創刊し、査読を通った学術論文を掲載しています。会誌編集委員会には、専門地域・専門分野が多岐にわたる編集委員が集まり、広がりのあるマレーシア学を発信する学会誌としていきたいと思っています。会員のみなさんの投稿をお待ちしています。
担当委員
田村慶子(編集委員長)
金子芳樹(副編集委員長)
井上真
津田浩司
山本博之
会計や会員情報をはじめ、JAMSの活動を支える業務を担当します。入会・退会、会員情報の変更、会員用メーリングリストなどについては事務局までお問い合わせください。
事務局はJAMSの広報も担います。会報『JAMSNews』とウェブサイト(ホームページ)は、会員どうし、会員と学界、会員と社会を結ぶ場を提供するものです。ウェブサイトの定期的な更新および内容の充実、『JAMS News』とウェブサイトの連動などを通じて、JAMSの発信力をさらに高めていきたいと考えています。
事務局へのご連絡は、事務局メールアドレス(secretariat@jams92.sakura.ne.jp)までメールでお寄せください。
担当委員
西芳実(事務局長・総務担当)
坪井祐司(会計担当)
篠崎香織(会員情報担当)
新井和広(ウェブサイト担当)